ミノキシジルの作用機序

高血圧症など、血圧が高い方が使用する血圧降下剤の成分として研究開発されたミノキシジルとは、現在ではその副作用の中から発見された育毛効果が男性の頭皮トラブルである男性型脱毛症の治療に用いられ、育毛剤の成分として、あるいは経口服用するミノキシジルタブレット(ミノタブ)と呼ばれる錠剤の成分として使用されているものとなります。

ミノキシジルは1970年に米国で開発され、上記の血圧降下剤として研究されていましたが、多毛症という症状が副作用の中に多くみられ、抜け毛や薄毛に悩む男性の頭皮に臨床試験を繰り返したところ脱毛症の治療に対して効き目があることがわかり、薄毛治療の有効成分となりました。

医薬品の成分は、別の病気の治療の目的で開発されたものが副作用から二次的効果があり転用され違う病気の治療に用いられているケースは珍しくありません。

成分が配合されている育毛剤は、開発国である米国では30年以上の歴史があるロゲインという製品で有名です。
日本国内ではドラッグストアなどでも購入できるリアップシリーズに配合されており、ミノキシジルが1%と5%配合されている2種類が登場しています。

ミノキシジルの作用機序としては「血流の増加」が特徴です。

・血管平滑筋の中にある物質であるATP依存性カリウムイオンチャネルを拡張したままにしておくことができる
・血管平滑筋を弛緩させることで血管を拡げ血圧を低下させることができる
・頭皮に作用することで頭皮内の毛細血管で強い作用が現れる
・血管を拡張し毛母細胞と呼ばれる場所を活性化させることで血流を行き渡らせることができる
・髪の成長に必要な栄養や酸素を多く補給することができる

【育毛剤】

育毛剤は液剤となるので頭頂部の薄毛治療に対しては成分の浸透も良く有効と考えられています。
しかし額などの生え際には塗布することが難しく、液だれをおこしてしまうので十分に作用させることができません。
1年以上の長期使用により育毛作用を実感できるようになりますが、塗布する際に要する技術と、成分浸透効果が育毛剤の弱点となります。

【ミノタブ】

ミノキシジルタブレット(ミノタブ)であれば身体の内側から作用させることができ、頭皮全体に作用するので、より有効的な治療を行うことができます。
ミノタブを服用することで、毛髪が再び毛根から生えたり、太くコシのある髪へと成長できるように毛細血管を通して必要な栄養素を補給することができます。
男性型脱毛症の原因物質である5aリダクターゼを阻害することで頭皮環境を整えるフィナステリドを含んだプロペシアを併用することで相乗効果があります。
経口服用する場合、人によっては副作用が強く出ることもありますので慎重に使用することが肝要です。

次に、ミノキシジルの含有量について解説します。
商品を選ぶ際の参考になさってください。